------------------------------------------------------------------------------- 第一幕 ------------------------------------------------------------------------------- 道化 【溶明】 羊客席→よりはいる少し間を空けてティキがそれを追いかけてくる ティキ よーしとうとう追い詰めたぞ・・・。 こんなところまで逃げやがって。 さ、もう鬼ごっこは終わりだご主人様の所へ帰るんだ。 下手より 緑葉梟入る 緑葉梟 ティキー! ティキ あ、緑葉梟!俺がつれて帰るから追いかけてくるなって言っただろ!? 足でも滑らせたら大怪我するんだぞ! お前を危ない目に合わせたらまた村長に怒られるんだよ! 緑葉梟 お父さんは私が抑えておくから気にしないで。 それより、その子・・・。 ティキ ああ、やっと追い詰めたところだ。 てこずらせやがって・・・! 緑葉梟 そうじゃないの、その子いつも逃げ出すの ご飯の時間になったら勝手に帰ってくるから 心配しないでって言おうとしたのにティキが走ってっちゃうから。 ティキ そ、そうだったのか。 緑葉梟 もう近所でも噂になってて 最近じゃ五寸釘の寅吉なんてあだ名がついてるほどよ。 ティキ おいおい・・・。 んじゃここまで追いかけてきたのは・・・。 緑葉梟 無〜駄。 ティキ orz 緑葉梟 でもこの子いつもここに来てるのよねー。 なんかあるのかしら。 ティキ おいおい、こんな危なっかしいところいつも来てるのかよ。 緑葉梟 実際に追いかけたのはティキだけだけど 村の人がみんなこっちにきてるって言ってるから間違いないわ。 ティキ 何かあるのかな。これだけの岩場を越えてこの洞穴に来るって言うことは。 緑葉梟 ちょっと・・・怖がらせる気? ティキ ほら、動物とかって目に見えないものを感じれるって言うじゃん 緑葉梟 ば・馬鹿言わないでよ! そんなのあるわけないじゃない! ティキ わからねぇぞー。 羊少し上手へ移動 緑葉梟 あ!どこいくの!? ティキ おいおいこれ以上逃げるなって! ティキ少し上手へ動いて !エモ ティキ お、おい緑葉梟。 あれって・・・。 緑葉梟 な・なによ!? ティキ 骸骨がある・・・。 緑葉梟 嘘でしょ!? ティキ しっ・・・何か気配が。 緑葉梟 ちょ・・。 ベル 客席からセリフ ベル ……誰? 緑葉梟 ひっ・・・。 ティキ 俺たちはフィゲル村の住人だ。 何も君に危害は加えない、ただ羊を追いかけてきただけなんだ。 ベル 客席から出てくる(出来れば融合状態で 緑葉梟 きゅう・・・・ミ(ノ;_ _)ノ=3 緑葉梟座る ティキ おいおい・・・こんな所で気絶しないでくれよ緑葉梟っ・・・ ベル ひつじ・・・? ティキ そうだ、その羊はこいつの羊なんだ。。 ベル この子、私のお友達なの…。 ティキ え? ベル いつも、遊びに来てくれる…。 ティキ そっか、だからこいついつも来てたんだ。 ベル 女の子…。 ティキ あ? ベル 大丈夫……? ティキ あ、そうだな。おこしてみよう。 緑葉梟!緑葉梟!起きろよ! 緑葉梟 あ・・・うーん・・・。 ベル 緑葉梟に近寄る 緑葉梟 ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! ティキ 大丈夫大丈夫!落ち着けって! 緑葉梟 こ、これがどう落ち着けって言うのよ! 浮いてるじゃないの!!! ティキ まぁ、浮いてるな。 緑葉梟 何でそんな冷静なのよっ! ティキ 敵意が感じられないからかな、狩人のカンだ。 ベル 大丈夫…。 緑葉梟 ほんと? ベル うん。 緑葉梟 ほんとにほんとのほんとでほんと? ベル モチのロン。 ティキ ほら本人もそういってるじゃん 緑葉梟 なら安心・・・ ベル キエェェェェェェェェェ!!! 緑葉梟 ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!煤i ̄□ ̄;) ベル なんちゃって。 ティキ あっはっはっはっはww 緑葉梟 ひ・・・ひぃいい・・・。 じょ・・・冗談じゃ・・・な・な・・な・・・ないわよぉぉぉ!! ベル 面白い人…。 ティキ そういうお前も面白い奴だなw よし気に入った!名前が聞きたいな! 俺の名前はティキ、仕事は村で狩人をやってる。 ベル ベルナデット…ベルでいい。…仕事は自爆、じゃなくて…自縛霊。 ティキ あっはっは!自縛霊と来たか! おい、緑葉梟お前も自己紹介しろって。 緑葉梟 あ・・・緑葉梟よ・・・仕事は・・・羊飼ってる。 あと、やくざいし見習いよ。 ベル ヤクザ医師? 緑葉梟 薬剤師っ!! ベル キエェェッ!! 緑葉梟 ひあぁぁぁぁぁっ!!(゚ロ゚ノ)ノ ベル 楽し…。 緑葉梟 馬鹿!人怖がらせておいて何が「楽しい・・・」よ! ティキ まぁまぁ、自縛霊はそれが仕事だ。 ベル ごめんなさい…。 でも、人に会ったの…10年ぶりくらいだから… ティキ 10年!?そんなに前からここにいるのか。 ベル うん…、ずっと独りだった…。 最近は、この子が遊びに来てくれるから…。 ティキ ま、一人はどんな時でも嫌なもんだ。 緑葉梟 だからって事あるたびに 驚かせられる人の身も考えてくださいー(♯ ̄З ̄) ティキ 俺が自縛霊でも同じ事やったと思う。 緑葉梟 ティキまで一緒になって私をいぢめるんだー!!・゚・(ノД`;)・゚・ ティキ まぁまぁ、泣くな泣くな、とってもいい奴じゃないか。 緑葉梟 こうなったら私だって・・・! 緑葉梟 ベルに近づく ティキ なんだよ、何する気だよ。 緑葉梟 キエエエェェェェェ!!!!! 少し間 ベル …おどろいたー。 緑葉梟 嘘付け!ヽ(`Д´)ノ ちくしょーみてろー!そのうち仕返ししてやるぅぅぅー!・゚・(ノД`;)・゚・ 緑葉梟 泣きエモ出しながら 入ってきた方に ベル 面白い人…。 ティキ だろ?w ベル うん…。 ティキ あのままほっとくと拗ねかねないから俺もそろそろ帰るよ。 んじゃなっ。 ベル あ・・・ ティキ ん?どうした? ベル また来てくれる…? ティキ もちろんさ。 ベル …嬉しい…。 ティキ 緑葉梟もあの様子だとお前のこと少し気に入ったみたいだし あいつもまた来るだろ。 ベル うん… ティキ それじゃぁまたな! 道化 【暗転】 ------------------------------------------------------------------------------- 第二幕 ------------------------------------------------------------------------------- 道化 【溶明】 ここは牧畜と農業と狩猟でその日の糧を手に入れる辺境の村、フィゲル。 ある日羊を追いかけて行った先でティキと緑葉梟は 海岸にある洞穴で自縛霊のベルと出会いました ベルと二人は友達になりそれから毎日のように会いにいきます。 そんな不思議な生活が続くある日のこと・・・。 【暗転】 村長 レイン板付き 道化 【溶明】 レイン 以上が今回の計画の概要です。 何か質問があれば。 村長 レイン君、ありがとう。 今回の計画我々村の者も全面バックアップしよう。 レイン 賛成してもらえて俺も嬉しいです。 村長 かつてフィゲルの英雄とまで言われた君が10年前に村を去り こうしてまた我々に最高の知らせを持って帰ってくれる。 私は君のことを本当に誇りに思うよ。 レイン 買い被るのはやめて欲しい。 俺はそんなに大した男じゃない。 村長 何を言うか、この村はもう君に何度も救われているんだぞ。 あの時君が引っ張って帰ってきた 特大のデータルサウルスの首が何よりの証拠だ。 そして、今度は龍ではなくお金に苦しむこの村を 君はまた救おうとしてくれているんだ。 レイン 村長、勘違いしないでくれ。 ここへの飛行船誘致を決めたのはバルドのお偉い方だ 俺が決めたわけじゃない 村長 それは解っているが、裏から手を回したのも君だと聞き届いているよ。 そして、君は自分の任務を置いてここへ帰ってきてくれた。 これほど嬉しいことがあろうか・・・!・゚・(ノД`;)・゚・ レイン まぁまぁ村長落ち着いてくれ。 村長 う・・うむ。 ところで質問があるのだが、誘致場所はどの辺りに? レイン 今、俺と一緒に来た研究員が色々と検討しているが。 明日あたりには決まるだろう。 村長 この村は山に囲まれた地域だ探すのに苦労するだろうが頑張っておくれ レイン もちろん、彼らはそれが仕事だ。 異常があれば俺も出るが今回俺の役目は護衛と監督だ。 何も無ければそのまま帰れるだろう。 村長 うむそうだな。あと問題があるとすれば・・・ この村が観光客に対応できるかという問題だが 村には民宿が一軒しかない上に見せ物なんてありはしないよ。 レイン それについても問題はない、国が支援金を出してくれる。 村長 くうぅ・・・何から何までかたじけない・・・。 レイン おそらくアインブログ辺りから療養に来る人間も出来るだろう。 あそこは空気も悪く肺病を患う人が多い。 国は療養場所と観光地を手に入れれる。村はお金を手に入れれる そうなればいい事尽くめだ。 村長 うむ・・・。 まったく、君には感謝することばかりだよ。 君が帰っていると知れば緑葉梟も喜ぶ。 レイン 久しぶりに会うが俺の顔を覚えていてくれてるかな 村長 会えば解るよ。 緑葉梟 下手よりはいる 緑葉梟 ただいまー。 村長 噂をすればなんとやらだ。 緑葉梟 あら、お客様・・・ってレインお兄ちゃん!? レイン 久しぶりだな、元気でいたか? 緑葉梟 うん!もちろん! レイン 俺がこの村を出たころはまだ幼かったが。 女らしくなったな。 緑葉梟 お兄ちゃんは・・・ちょっと老けたね。 レイン 老けたと来たかw 緑葉梟 あ、悪い意味でじゃないよ!? こう、年季が入ったって言うか! レイン 褒められてるのかどうか解らんがまぁいいだろうw 緑葉梟 うーw でもなんで急に帰ってきたの? レイン この村に飛行船の定期航路を繋ぐことになってな。 緑葉梟 え、それじゃ。 観光客がたくさん来たり町まですぐ行けるのね!? レイン そういうことだ。 緑葉梟 すごい・・・。 村長 緑葉梟、不安は感じないかい? 緑葉梟 へ?なんで? 村長 飛行場の土地を確保しなければならない上に。 それに航路ができれば、村によそ者が、どっと押し寄せてくる。 この村の環境は一気に変わるのだぞ? 緑葉梟 いい方向に変わるんだから良いじゃない。 レイン 変化に対する怖れ・・古いものに固執する、悪しき村の慣習だ。 緑葉梟 その通りねw なんなら私がみんなを説得してあげるよ? 村長 お前にそこまでさせるわけにはいかないよ。 決めるのは我々ではないが、二人が賛成するのなら間違いはないだろう。 そうだレイン君そろそろ夕食の準備を始めるが一緒にどうかね? 緑葉梟 うん!それいいね! レイン お誘いはありがたいが少し調べるものがあるから 俺はこの辺で帰らせてもらうよ。悪いな緑葉梟。 緑葉梟 用事があるならしょうがないかっ! レイン また今度、用のないときに一緒させてもらうよ。 緑葉梟 うんっ!絶対だからねっ! レイン ああ。 村長、誘致場所は建設チームの方で決めるが構わないだろうか? 村長 構わないとも。 レイン 了解した。 緑葉梟 レインお兄ちゃん! レイン ん? 緑葉梟 いい方向に話が進めばいいねっ! 楽しみに待ってるよ! レイン いい報告を持ってくるよ。 またな、緑葉梟。 レイン 下手はけ 緑葉梟 レインお兄ちゃんカッコよくなったね・・・。 村長 彼が去ってからもう10年か長いものだな。 緑葉梟 そっか・・・10年ぶりなんだね。 村長 しかし10年経っても彼はこの村を大事にしてくれる。 緑葉梟 当たり前じゃないレインお兄ちゃんだもんっ! 村長 その通りだな。 さて緑葉梟よ、ご飯にしないか? 緑葉梟 そうだね。 よーしレインお兄ちゃんが来ても大丈夫なように頑張って作っちゃうよー! 道化 【暗転】 -------------------------------------------------------------------------------- 第三幕 -------------------------------------------------------------------------------- ティキ ベル板付き 道化 【溶明】 ベル 緑葉梟…まだ来ないの…? ティキ 遅いなーもう来ててもおかしくないんだけどなー。 緑葉梟 下手よりはいる 緑葉梟 みんなみんなー大ニュース大ニュース! ティキ どうしたんだよ。 緑葉梟 レインお兄ちゃんが帰ってきてるの! ティキ え!?レイン兄ちゃんってあのレイン兄ちゃん!? 緑葉梟 そうよっ♪ ティキ どうしたまた急に? 緑葉梟 それはねー、村に飛行船の発着所を誘致するんですって! ティキ 飛行船!?まじで!? 緑葉梟 ああっ・・・街が・・・街が見えるわ! ティキ リヒタルゼン・・・ジュノー・・・ 緑葉梟 きっと素敵なファッションがゴロゴロしてるわよー。 ティキ ああ・・・素晴らしき都会。 緑葉梟 想像するだけで素敵だわ。 ベル ………? 緑葉梟 あっごめんね。 すっかり置いてけぼりにしちゃった! この村はね山奥だから。時々来る行商人しか街の物は入って来ないの。 だから、飛行船が来ると私達すごく町が近くなるの。 ベル …レイ、ン…? 緑葉梟 え?レインお兄ちゃん? ベル うんうんエモ 緑葉梟 レインお兄ちゃんは昔に私達を大事にしてくれてた人よ。 ティキ すっごい腕利きのハンターで何匹もドラゴンを倒してるんだぜ!? 緑葉梟 村にドラゴンが現れる度にレインお兄ちゃんが出て行って ドラゴンの首を引っ張って帰ってくるんだから。 ベル すごいね…。 緑葉梟 すごいなんて者じゃないわよ! ほらこうもっと・・・ちょー・・・ちょーすごい! ベル レイン…レイン……? ティキ 何か思い出しそうな事があるのか? ベル うぅん…。 緑葉梟 しかし、ベルも大変ね。 記憶が無いって。 ベル ううん、いいの…。 記憶がない代わりに毎日新鮮で楽しいから…。 ティキ ベルがそういうならそれでも良いかもね。 ベル うん…それに、今は二人が居てくれるからすごく楽しい…。 ティキ ところでその発着所ってどこに建つのかな。 緑葉梟 んー・・・わかんないなぁ・・・。 ティキ 発着所って大きいんだろ? そんなもの建つ場所なんて・・・。 緑葉梟 ティキお兄ちゃんと一緒に来た人たちが決めるとか言ってたけど・・・。 ティキ ふーん・・・。 ・・・ん?誰か来る。 緑葉梟 へ?こんなところに誰が。 研究員二人客席から 弥生 ココが候補地か。 ひろは この洞穴壊れんのか? 弥生 ああ、上手く四隅を掘れば崩れるらしい。 ティキ これってさ・・・。 緑葉梟 まさかココ・・・? ティキ ココ壊しちゃったらベルは・・・。 ベル ちょっと困る…。 緑葉梟 ちょっとじゃないでしょーがっw ベル でも人がいっぱい来るなら楽しいかも…? ティキ おいおい、そんなのんきなことで良いのかー? 中には霊大ッ嫌いとか言う人がいて消されるかもしれないぞ? ベル それは困る…。 緑葉梟 だからってどうするのよ!? ティキ 決まってるじゃないか。 ベル ・・・? ティキ 追い返すっ!! 緑葉梟 アンタ何言ってのよ! 追い返すって・・・村人のあんたがそんな事したら せっかく帰ってきてくれたレインお兄ちゃんの顔に泥塗っちゃうじゃない! ティキ う・・・。 ベル わたし…いい考えがある…。 ティキ どんな? ベル 私の大好きな方法…。 任せてもらってもいい…? ティキ よし、解った。まかせてみようか?w 緑葉梟 ちょっと!? ティキ いいからいいからw ほれほれ、奥行くぞー。 ティキ緑葉梟ベル 上手はけ 弥生&B下手よりはいる 弥生 ほうー中は結構広いのなー。 ひろは 風が何かの鳴き声みたいに聞こえるな。 弥生 またお前はそんなことを・・・。 俺はなーお前とは違って。幽霊もお化けも超能力者もネッシーも妖精も 雪男もツチノコも河童もヒバゴンもシーサーペントもチュパカブラも スカイフィッシュもムケーレムベンベも興味も無いし信じちゃいないの! ひろは 興味ないくせにそれだけよく言えるな。 ベル 融合+魂+アスム状態で上手より出てくる ひろは な・・・なぁおい・・・あれ・・・。 弥生 しつこいなー・・・ロマンは認めてやる。 だがな・・・ロマンと科学は別物だ! ひろは おい、うしろ・・・。 弥生 あ? ・・・え? ど・・・どなた様でしょうか? ひろは う・・。浮いてる・・・。 弥生 うろたえるな! と・鳥だって飛んでるんだ! ベル ・・しの・・・ね・・・ま・・いで・・。 弥生 は・・・はい・・・? ひろは おまえ、足元・・・。 弥生 頭蓋骨・・・? ベル わたしのほねを・・・ ふまないでぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!! 弥生 うわあああああああああああああ!!!!!? ひろは ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!! 弥生&B叫びながら下手はけ ベル追いかけて下手はけ 三人下手はけた後に客席後ろへ回ってセリフ ひろは お前が骨なんか踏むからだぁぁぁぁ! 弥生 ごめんなさいごめんなさいいいいいい!! ベル キエエエェェェェェ!!! ティキ 緑葉梟 上手より入る ティキ ・・・。 緑葉梟 ねぇ・・・。 ティキ なんだよ。 緑葉梟 最初はともかくとして。 絶対面白がってるよねあれ・・・。 ティキ ああ、ゆるぎないな。 緑葉梟 まったく・・・w でもいいわアレだけびびらせたらもうココには来ないだろうしw ティキ うむ、大成功だ 緑葉梟 お兄ちゃんにはちょっと悪いけどしょうがないよね ティキ きっと他の場所に建つだろ。 緑葉梟 だよねw ティキ 建たなかったら建たなかった時だ。 街に行けないのはちょっと惜しいが ベルと会えないのはもっと嫌だし。 緑葉梟 うん・・・。 ティキ まぁそんな悩んだ顔すんなw 帰ってきたベルが心配するぞ? 緑葉梟 幽霊に心配されちゃいけないわねw ティキ うむ。 ああ、そーいや今夜って兄ちゃんが緑葉梟の家来るんだっけ。 緑葉梟 そだよー、お父さん居ないから一緒に夕飯食べるんだー。 ティキも一緒にどう? ティキ んじゃ俺は昨日狩ったゴートの肉持って行くよ。 緑葉梟 あっ助かる♪ ティキ よっし、んじゃベル帰ってきたら俺たちも帰ろうぜ! 道化 【暗転】 ------------------------------------------------------------------------------- 第四幕 ------------------------------------------------------------------------------- ティキ 緑葉梟 レイン 板付き 道化 【溶明】 緑葉梟 久々の再会を祝って・・・かんぱーい♪ ティキ 乾杯! レイン 乾杯 緑葉梟 ( ̄□ゞゴキュッゴキュッゴキュッ・・・□o((>o<))-3 プハァーーー レイン 人のことを老けたって言ってる割にオッサン臭いじゃないか。 緑葉梟 いいのっ!これだけはやめらんないわー! ティキ 俺が捕ってきたゴートはどうだい? 緑葉梟 (`〜;´)ムシャ ムシャ んまぁぁぁい! レイン なかなかいい獲物じゃないか。 ティキもいい狩人になったな。 ティキ まだまだ兄ちゃんほどじゃないよー。 なんせ兄ちゃんはフィゲルの英雄様だかんね! レイン やれやれ、どうしてみんなして俺をそう持ち上げるかねぇ。 俺はただ思ったとおりに動いてるだけなのに。 ティキ 今回だってそうじゃんw あ、ところで誘致場所は決まったの? レイン 報告が遅れているんだ。 夕方には来ているはずなんだが。 下手よりひろははいる レイン 報告が遅れたな、何をしていたんだ。 ひろは それが・・・。 幽霊が出まして・・・ それを見た弥生が精神的ダメージを受けて民宿で今寝込んでいます。 レイン 幽霊? ひろは ええ・・・。 レイン どんな幽霊だ? ひろは それが良く覚えていないのです・・。 弥生もアレからずっとうなされてるし・・・。 レイン 解った、ご苦労。 このことは俺に任せてしばらく休んでくれ。 弥生にお大事にと伝えて欲しい。 ひろは 申し訳ありません・・・。 ひろは 下手はけ レイン ふむ・・・困ったことになったな。 ティキ 他に誘致場所を探すしかないね。 レイン それが出来れば苦労しないんだ。 緑葉梟 え?どうして? レイン この村は険しい山と海に囲まれた村だ。 我々の技術では急な上に柔らかい山の斜面に発着所は立てられないのだよ しかし、普通の砂浜では地盤が軟らかすぎる。 だから海端の洞穴を崩してその地盤を利用して発着所を建設するしかない ティキ でも幽霊が出るんじゃ レイン 俺が行く。 緑葉梟 それって・・・。 レイン この計画に支障をきたす敵はすべて排除するように言われている そして俺にはそれが可能な装備も渡されている。 あくまで最終手段ではあるがな。 ティキ それが・・・例え大事な人であっても・・・? レイン 無論だ。 ティキ なぜ? レイン それが・・・国と言うものだ 例を挙げれば、アインブログには重度の肺病で苦しむ人が約6000人居る。 そしてこの計画に村の30人が反対している。 6000人の為に・・・30人を切って捨てる。 所詮、お偉い方は数字でしか物事を見れないのだよ。 緑葉梟 そんなの・・・そんなの違うよ・・・。 レイン だがこれが正論だ。 ましてや一人の幽霊の為に 莫大な税金を費やしたこの計画を中止するなど考えられんことだ。 緑葉梟 お兄ちゃん・・・変わったね。 昔のお兄ちゃんなら絶対そんなこと言わなかった・・・。 村の人を切って捨てるなんて・・・。 レイン 緑葉梟、なぜそんなことを言う? お前ら二人こそ変だぞ? 何か隠してるんじゃないだろうな? 緑葉梟 何も隠してなんか・・・ レイン なら良いんだが。 まぁそういうわけだ、明日の用意もある今日は帰らせてもらうよ。 せっかくの会食を台無しにしてすまないな。 緑葉梟 ううん・・・。 レイン またな。 レイン 下手はけ ティキ ・・・。 緑葉梟 ティキ・・・。 ティキ 俺これから用意してベルのところに行くよ。 緑葉梟 どうするの? ティキ ありったけの罠を仕掛けてレイン兄ちゃんを迎え撃つ・・・。 緑葉梟 そんな・・・。 それじゃあティキが・・・。 ティキ このまま見てろっていうのかよ! ベルを見捨てろって・・・。 そんなの・・・俺には出来ない。 緑葉梟 なら・・・私も行く! ティキ だめだ、緑葉梟まで一緒についてきたら。 計画を邪魔した罪で罰せられるぞ。 緑葉梟 私だって・・・このまま見てるなんて出来ないよ! ティキ ・・・。 緑葉梟 罰も一緒に受ける! ティキだけに罪は被させない! ティキ ・・・後悔しても知らないよ? 緑葉梟 望むところよ! ティキ わかった。 先にベルのところに行っててくれ俺もすぐに行く。 緑葉梟 解ったわ。 道化 【暗転】 -------------------------------------------------------------------------------- 第五幕 -------------------------------------------------------------------------------- 緑葉梟 ベル板付き 道化 【溶明】 ティキ 下手よりはいる 緑葉梟 どうだった? ティキ まだ来てない。 緑葉梟 遅すぎるんじゃない? 昨日の夜話した後ココに来て・・・。 一晩明かしてもうすぐ夜よ? ティキ ・・・俺たちが張り込んでるのを察してるのかも。 緑葉梟 え? ティキ 俺の集中力が切れる時間を狙って一気に畳み掛けてくるかも。 緑葉梟 つまり? ティキ いつ来るかわからない。 今すぐ来るかもしれないし何日もかけて俺たちが弱るのを待つつもりかも。 そうなれば兄ちゃんの方に分がある。 緑葉梟 ティキ・・・エモを合図に客席に音だけ聞こえる範囲で爆裂波動 ティキ ・・・来たっ! 緑葉梟 え!? ティキ下手はけ 緑葉梟 ・・・。 ベル ティキ…大丈夫…? 緑葉梟 大丈夫。 お兄ちゃんほどとは行かないけど彼も一流のハンターよ。 きっとベルを守ってくれるから。 ベル う…ん…。 緑葉梟 怖い? ベル ううん…怖くは無いよ…。 ティキが守ってくれてるし…緑葉梟が居てくれる…。 だから、大丈夫…。 緑葉梟 うん、ティキを信じよう。 ベル レイン…。 緑葉梟 え? ベル 私…彼を知っているかも…。 緑葉梟 知っている・・・? ベル 名前を聞いた時から何か引っかかってた… でも思い出せなくて…懐かしいような、それでいて悲しいような…。 緑葉梟 懐かしく悲しい? ベル ……ごめんなさい、思い出せない…。 緑葉梟 無理しないで。 ベル うん…。 ティキ 下手よりはいる ティキ 緑葉梟!ベルを連れて奥へ逃げろ! 緑葉梟 どうしたの!? ティキ 兄ちゃんが来る! 緑葉梟 罠は!?いっぱい仕掛けたんじゃないの!? ティキ 効かないんだ・・・怯みもしない・・・。 緑葉梟 そんな・・・。 ティキ こんな相手聞いたことも見たこともない。 俺がココで止める。 だから二人は奥へ行ってて欲しい。 緑葉梟 でもティキが・・・。 ティキ 心配するな、俺だってそれなりに訓練はしてきたんだ。 人を狩る技術ではないけれど・・・。 だけど大丈夫だ、ココで止めてみせる。 緑葉梟 ・・・エモ 緑葉梟 わかった・・・ 待ってるからね・・・? ティキ 任せとけ、ベルを消させはしない。 緑葉梟 ベル上手はけ ティキ たとえ・・・命に代えても・・・。 少し間を空けて 下手よりレイン登場 レイン やはりお前か。 これ以上無駄な抵抗はやめるんだ。 お前では俺を仕留められん。 ティキ うるさいっ! ココから先へは何があっても行かせない。 兄ちゃんが俺たちを犠牲にして発着所を作るなら・・・。 俺は兄ちゃんを追い返してココを守る! レイン ・・・どうして話を聞いてくれないんだ? ティキ もう国の話は聞き飽きた! あんたはもう俺達が尊敬する兄ちゃんじゃない! 誰かを犠牲に何かを手に入れるなんて兄ちゃんは言わない! レイン兄ちゃんは10年前に死んだんだ!! ティキ AS レインMB レイン 無駄だと何度言えばわかるんだ! 俺はお前の思うような生易しい訓練など積んではいない! ティキ だからって・・・だからって・・・! ベルを見捨てろって言うのか!!! ティキ VS レイン殺陣(レインが圧倒 ティキ ぐ・・・ぅ・・・ レイン ・・・やはりベルか。 緑葉梟下手より入る 緑葉梟 ティキ!! ひどい・・・どうしてこんな事を! レイン 命に別状はない。 緑葉梟 どうして・・・どうして・・・友達を守って何が悪いの・・・? レイン 緑葉梟、そこをどいてくれないか。 これ以上お前達を傷つけたくはない。 緑葉梟 嫌よ・・・。 死んだってココをどかない! レイン そうか・・・なら・・・。 ベル 上手よりはいる ベル だめだよレイン…、もう止めて。 レイン ベル・・・ ベル 思い出したよ…全部。 貴方の事、私の事…そして10年前のあの日の事も。 緑葉梟 10年前のあの日・・・? ベル 10年前、私はアインブログで国を相手にレジスタンス運動をしていた。 留まることを知らない環境汚染…そこから来る疫病…。 それに対して国は何も救いの手を差し伸べてはくれなかった だから救いの手を求め続けてたの…。 しかし、それに対する国の反応はレジスタンスの軍事的鎮圧。 私達は国にとって異分子でしかなかった…数多くの仲間達が死んだわ。 死に切れなかった私はフィゲルの森の中に逃げ込んだの。 レイン そこに狩をしていた俺が現れた。 俺はベルに事情を聞きココの対岸にあった小屋へ彼女を連れて行き そこで傷を癒させることにした。 ベル でも、私の体には遅効性の毒が潜んでた。私は次第に弱っていった。 貴方が私を匿ってくれて二週間、レイン、貴方はずっと看病をしてくれた。 でも…一向に良くならなくて…むしろ痛みは日毎に強くなっていったわ。 レイン 苦しみ続けるベルを見ていられなくなった俺は彼女を殺した・・・ 魂をこの頭蓋骨にとどめたまま・・・。 そして彼女を救う方法を探すため街へ飛び出した。 つい数ヶ月前のことだ。ジュノーで一人の霊能者と出会い。 彼女の元で修行を受けた。そして他人の魂を俺の体に宿らせる術を覚えた 緑葉梟 ということは・・・。 レイン ベルは俺の中で生きる 緑葉梟 お兄ちゃん最初から・・・。 レイン 俺は、ベルを救うためにココへ帰ってきた。 お前達に邪魔されたのは想定外だったが・・・。 言っておくが無論、村も救うつもりだ。 国はどうか知らんが俺はこの村が好きだ。 誰一人犠牲にしようなんて思ってない。 緑葉梟 じゃあ私達・・・なんてことを・・・。 ごめんなさい・・・。 レイン きちんと説明しなかった俺も悪かった。 ただ、あまり他人に話したくなかったんだ許して欲しい。 緑葉梟 そんな、お兄ちゃんが謝ることなんて・・・。 ベル レイン…。 レイン 遅くなってすまなかった。 ベル 謝らないで…迎えに来てくれた、ただそれだけで嬉しい。 レイン まだお前の意見を聞いてなかったが。 構わないか? ベル 構うわけない…。 また貴方と一緒に居られるんだよ?嫌なわけないよ…。 レイン それじゃあ・・・さっそくだが始めよう。 緑葉梟 ベル・・・。 ベル 緑葉梟、ありがとう…。 ティキにはごめんなさいって伝えて欲しい…。 私がもっと早く思い出せてれば…。 緑葉梟 ううん・・・。 きっとティキも喜ぶと思う。 ベル 二人には感謝してる…それと羊にも…。 緑葉梟 彼きっと置いてけぼりにされて怒ってるかも・・・ ベル あの子にも謝っておいて…。 緑葉梟 うん。 レイン そんな最後の別れみたいな言い方するんじゃない。 俺を介して会話だって出来るんだ。 緑葉梟 そっかぁ・・・んじゃあ寂しくなんかないね! ベル じゃぁ私…。 緑葉梟 がんばってね! ベル うん、大丈夫。 レイン 行くぞベル、準備は良いか? ベル うん…。 緑葉梟…バイバイ…じゃないね。 …またね! ベル レインにティオアプチャギ後落法ログアウト レイン ・・・。 緑葉梟 ・・・お兄ちゃん大丈夫? レイン ああ、大丈夫だ・・。 緑葉梟 ベルは? レイン 問題ないが術後は少しの間寝ている。 緑葉梟 よかった・・・。 レイン よし、事は終えた帰ろうか。 お前達は昨日からの待ち伏せで疲れているだろう。 ティキは俺が連れて帰ろう。 緑葉梟 お兄ちゃん・・・。 謝って済む事じゃないかもしれないけど・・・ごめんなさい・・・。 レイン 良いんだ。 お前達もベルの為にと思って動いてくれてたんだ。 ベルも喜んでいるだろう。 それだけで俺は良い。 緑葉梟 うん・・・。 レイン 今日は俺がおごってやろう。 ティキが起きたら三人でご飯を食べに行こうじゃないか。 緑葉梟 それいいねっ♪ 道化 【暗転】 こうしてベルはレインと共に生きることになり。 ティキと緑葉梟は元の生活に戻り。 飛行船の発着所の建設は滞りなく始まって1週間後 -------------------------------------------------------------------------------- 第六幕 -------------------------------------------------------------------------------- 道化 【溶明】 レイン 緑葉梟下手より入る 緑葉梟 お兄ちゃんもう帰るなんて早すぎるなぁー・・・。 昨日なんかじゃなくどうしてもっと早く言ってくれなかったの? レイン すまないな、仕事が入ったんだ。 一応これでも特殊部隊の隊長と言う身分があるからな。 緑葉梟 お兄ちゃんはどこ行っても引っ張りだこだね。 レイン まったく人気者は辛い。 緑葉梟 あははw レイン ところでティキはどうしたんだ? 緑葉梟 うーん、どこいったんだろ。 朝から重たそうな荷物持って出かけてたけど・・・。 ティキ 絆創膏をつけて下手より入る ティキ ぜぇはぁ・・・間に合った・・・。 緑葉梟 どうしたのその傷!? ティキ 兄ちゃん餞別だ! お守りだと思って持ってて欲しいんだ ティキ 輝石を落とす レイン これは・・・。 緑葉梟 き・・・輝石じゃない!? それじゃあの重装備は・・・。 ミュータントドラゴンを狩って来たの!? ティキ 苦労したぜー・・・w レイン まったく・・・無茶をする。 緑葉梟 何考えてるのよあんたー。 ティキ いいじゃんか何か洒落た餞別を渡そうとしただけじゃん。 レイン ありがたく持っていこう。 大事にするよ。 緑葉梟 また、帰ってくるんだよね? レイン もちろん。 お前達に会いたがってる奴もいるしな。 ティキ ベルも元気でな! また会おうなっ! レイン 喜んでいるよ、また会いたいらしい。 直接話せたらいいのにと駄々こねてるがw ティキ はっはっはw 緑葉梟 あ、もう一ベルに会いたがってる子が居るのよ! あれれ・・・?どこ行ったのかしらあの子・・・。 そこに居なさいって言って置いたのに! 緑葉梟 下手はけ 羊と共にすぐ帰ってくる 緑葉梟 もうーちょっと目を離したらどこかにいっちゃうんだから! レイン 羊の横に座る 緑葉梟 わかってるのかしらねーこの子。 ティキ さあなw レイン ベルは喜んでいるぞ? 緑葉梟 そっかwだったらこの子連れてきたかいがあるって物ね。 レイン よし、そろそろ発つことにするよ。 二人ともまたな。 発着所が建てば俺もすぐ帰ってくれるようになるし。 緑葉梟 私達も会いにいくよ! レイン 楽しみにしてる ティキ おっきなゴート仕留めて持っていくから! レイン そのまま持ってくるなよ?w せめて捌いてから持ってくるんだ。 ティキ はいはいw 緑葉梟 二人ともまた会おうね! レイン 上手はけ 道化 【暗転】 その数ヵ月後発着所の建設は終わり、4人は再会しました。 その時ベルはジュノーの技術により体を手に入れ。 ティキ、緑葉梟と共に抱き合い再会を喜んだそうです。 【終幕】