X’mas Memory ------------------------------------------------------------------------------------------ 第一章 アリス 凪月 セルヴィナ デーボ ------------------------------------------------------------------------------------------ アリス板付き ---溶明--- アリス   今日はクリスマスかぁ。    アリス親下手から入る セルヴィナ  ただいま。 アリス   あ、おかえりなさい、お母さん。 セルヴィナ  アリス、窓になんか向かって何してたの? アリス   今年もお母さんと一緒に楽しいクリスマスを迎えられますようにって サンタさんにお願いしてたのw セルヴィナ  アリス・・・。       ごめんなさい、ウチが貧乏なせいで満足にプレゼントも・・・。 アリス   お母さん気にしちゃだめだよw 私はお母さんと一緒にクリスマスを迎えられるだけで満足だから。 セルヴィナ  それじゃぁとびきり大きなケーキを作りましょうか! お母さんからのクリスマスプレゼントよ。 アリス   でもあんまり大きいと二人じゃ食べきれないよw       そうだ、凪月お姉ちゃんも呼んであげようよ! セルヴィナ  そうね、皆で一緒にパーティーしましょう。 アリス   うん♪    凪月下手から入る 凪月    こんにちは。 アリス   あ、凪月お姉ちゃん! セルヴィナ  あら、凪月さんいらっしゃい。 何もないけれどあがってゆっくりして行って。 凪月    いえいえ、お構いなく。 アリス   今ね、お姉ちゃんの話をしていたんだよ! 凪月    私の? アリス   うん。クリスマスのね、パーティーを一緒にしようって。 凪月    え? セルヴィナ  凪月さんさえよければ、どうかしら?       張り切って料理とケーキ作るから。 凪月    いえ、でも・・・ご迷惑になりませんか? セルヴィナ  いいのよ。あなたにはいつもアリスの面倒を見てもらっているんですもの。       これくらいのお礼はさせてほしいのよ。 凪月    分かりました。そういうことならお邪魔させてもらおうかなw アリス   やったぁ♪お姉ちゃんも一緒だ♪ 凪月    ふふw それじゃぁアリス、一緒に買い物に行かない? アリス   買い物? 凪月    そ。       私からアリスへのクリスマスプレゼントを買いにね。 アリス   え、でも・・・。 セルヴィナ  凪月さん、そんな悪いわ。 凪月    お母さんお気になさらないでください。 元々そのことでおじゃましに来たんですし。 アリス   私はお姉ちゃんと一緒にパーティーできればそれで・・・。 凪月    あら、アリスは私にプレゼント貰うの嫌かな? アリス   そ・そんなことないよ! 凪月    じゃあ決まりだね、行こw アリス   でも・・・本当にいいの? セルヴィナ  アリス、せっかくだから行ってきなさい。 アリス   う、うん。じゃあ・・・。 凪月    それじゃあセルヴィナさん。アリスをお借りしますね。 セルヴィナ  ええ。       凪月さんありがとうね、お礼の言葉も無いわ・・・。 凪月    いえいえ、パーティー楽しみにしていますよ。 アリス お母さんいってくるね!    アリス・凪月下手へはける セルヴィナ  子供にクリスマスのプレゼントも買ってあげられないなんて・・・。       せめて、張り切って美味しいご飯を作らなきゃ。 ---暗転---    デーボ板付き ---溶明---    アリス・凪月下手より入る 凪月    さて、アリスは何が欲しいのかな? アリス   う〜ん・・・え〜っと〜・・・。 盆栽とか・・・。 凪月    あ、あのねぇ・・・。何かこうもっと歳相応の物を・・・。 アリス ぇ━(*´・д・)━!!! 盆栽かわいいよー? 凪月 かわいいとはおもうけどもうちょっと子供っぽいというか・・・ アリス 盆栽ってのはね! 植物が本来持っている環境への適応性を応用した、知的で優雅な趣味だよ? 同じ大きさの鉢で育て続けること・・・ 適切な剪定により、自然らしさを保つすばらしさ・・・! 嗚呼!ビバ盆栽! 凪月 ははは・・・w 凪月 電球エモ /あはは デーボの前まで歩く 凪月    あ!アリスアリス! デーボ   いらっしゃい、お嬢ちゃん。       何かお気に召した物あったかな? 凪月    あ、コレちょっと借りていいかな? デーボ ああ、いいよ?    凪月アリスの隣へちょっと間をあける      アリス赤いリボン装備 アリス   あ・・・。 凪月    あら、よく似合っているじゃない。 デーボ   本当だ、よく似合ってるよお嬢ちゃん。 アリス   あ、あの・・・、えっと・・・。 凪月    よーし、それが気に入ったのならプレゼントしようか! アリス   え、でも・・・コレ高いんじゃ・・・ 凪月 おいくらかしら? デーボ   150kなんだが〜お嬢ちゃん可愛いから2割引・・・ 台詞被せて 凪月 え、半額ですって? そんな悪いわ、いいのかしら? デーボ いや半額jy・・・ もっかい被せて 凪月 そんなに言うなら、ハイ75k。 デーボ だから、120・・・ またまた被せて 凪月 あぶなぁぁぁぁい! デーボの後ろにディテクティング デーボ ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ 凪月 何か殺気を感じたんだけど気のせいだったのかな・・・? デーボ 半額でいいですから命だけは助けてくださいぃぃぃぃぃぃ! 凪月 ありがとう! まぁ、クリスマスだからね! デーボ は・はい!クリスマスですから! アリス   あの、いいの? 凪月    いいよ。それより、大事にしてね! アリス   うん! 凪月    商人さんありがとうメリークリスマス。 アリス   メリークリスマス! デーボ   メ・メリークリスマス・・・ 凪月    さて、それじゃあそろそろ帰ろうか。       あんまり遅くなるとセルヴィナさん心配するだろうし。 アリス   うん! デーボ   お気をつけてー・・・_| ̄|○ノシ アリス   ありがとう〜♪    アリス・凪月下手へはける デーボ   ウェェェン恐かったよーママーン・゚・(ノД`;)・゚・ ---暗転---    デーボはける ------------------------------------------------------------------------------------------ 第二章 アリス 凪月 デーボ クレア 黒猫 ------------------------------------------------------------------------------------------ ---溶明---    アリス・凪月上手から入る    下手に歩きながら台詞 アリス   お姉ちゃん、本当にありがとう! 凪月    ふふ、分かったって。       もうお礼言われるの1682回目よ?w アリス   だって嬉しいんだもん♪    真中あたりで下手から登場したクレアとぶつかる    (黒猫と一緒に登場してください) アリス   わっ!? クレア   イテテ・・・。ご、ごめん、大丈・・・。       ど、どこ見て歩いてるんだよ! 凪月    アリス大丈夫!?       あなた、こんな狭い道を走るなんて危ないでしょ!? クレア   うるさい! 黒猫    クレア大丈夫?怪我はない? クレア   怪我なんかないよ!それより早く逃げるんだから!! 黒猫    あ、あぁ・・・。    クレア・黒猫上手へはける 凪月    あ、こら!まちなさぁぁぁい!    凪月二人を追いかけてはける アリス   お姉ちゃん!       ・・・行っちゃった。    ちょっと間    デーボ下手から入って座り込む デーボ   う、うぅ・・・。 アリス   わわっ、大丈夫!? デーボ   あぁ、大丈夫だよ。ありがとう。 アリス   足、怪我してるよ!?       ちょっと見せて! デーボ   うむ・・・。    ちょっと間(応急手当) アリス   OKだよ!(o^ー')b デーボ   ありがとう。優しいお嬢さん。 アリス   いえいえ〜♪ 何かあったんですか? デーボ 実はさっき孫にあげるためのクリスマスプレゼントを盗まれちゃってね… 追いかけたんだがこの通りさ・・・。 もう今年は孫達にプレゼントをあげることができないかもしれない・・・ ああっ、子供達にどんな顔すればいいんだ!! もう・・・回線切って首吊って死ぬしか・・・。 アリス 商人さん! デーボ 辞世の句を考えているところなんだ邪魔しないでくれ・・・。 アリス 私でよかったら手伝うけど・・・。 デーボ いいのかい?ありがとう・・・。 アリス 私ではあんまり役に立てないけど、凪月姉ちゃんが居るから大丈夫! デーボ ハッ・・・しかしっ・・・女子供を危険な目に合わすわけには・・・。 アリス 内緒だけどお姉ちゃんは近所でも凶暴なことでゆーめいなんだから! あだ名で・・・スケバン刑・・・。 凪月 客席から 凪月 ホウゥ・・・。 アリス ビクッ 凪月 あだ名でなんだって・・・? アリス あ・・いや・・えーと・・・、 凪月 答えられないのかな・・・? アリス ごめんなさいごめんなさい!_| ̄|○ もう言いませんからぁぁぁぁぁ!!! 凪月 ふんっ、わかったならよろしい! デーボ ・・・。 デーボ 凪月 見詰め合って・・・エモ 凪月 ・・・オホホホw はいはーい!今のカットカット! 無しってことでよろしく!OK? デーボ は・はい・・・w 凪月 で?この商人さんがなんだって? アリス つまりー「かくかくしかじかの・・」 デーボ 「まるまるうしうし」って事なんです・・・。 凪月 なるほど・・・。 アリス かくかくしかじかで通るこの世は素敵よね・・・ 凪月 コラ!アリス! 世の中には言っていい事と悪いことがあるのだ! それを知らないと命を落とすことにもなるよ・・・。 アリス は・はい・・・。 凪月 よろしい。 犯人になんか特徴とかはあった? デーボ そうだなぁ・・・ 凪月 何でもいいわ。 ネカマだったとかネナベだったとかオカマだったとか デーボ 二人組みだったなぁ アリス   二人組み・・・。 デーボ   そう。「男女のペア」。 凪月    男女のペア・・・。 デーボ   そして頭にはサンタ帽を被っていた。 台詞消えと同時に アリス   あの二人だ!!    (同時に) 凪月    あの二人だ!! くっそ〜、そうだと知っていれば絶対に捕まえてたのに! デーボ   な、何だ知っているのか? アリス   うん、さっきちょっと・・・。 凪月 よーし、捕まえてギャフンと言わせてやる! アリス、行くわよ! アリス はぁ〜い! それじゃぁちょちょいっといって取り返して来るね! あと〜・・コレさっきのリボンまけてくれたお礼! アリス キスエモ /ちゅ アリス 元気出してね商人さん! デーボ (*゚o゚)~゚ ・・・。 キス・・・された・・・。 ---暗転---        クレア・黒猫板付き ---溶明--- 黒猫    なぁ、クレア。いつまでこんなことするんだよ? クレア   ・・・。 黒猫    お前の気持ちも解らないわけじゃ・・・ クレア   うるさい! 黒猫    ・・・クレア。 クレア   私の気持ちが解る?冗談言わないでよ!       幸せな子供時代を過ごしていたあなたに私の気持ちなんて・・・。 黒猫    クレア、俺は・・・。 クレア   うるさいってば!       私はクリスマスなんて嫌い、プレゼントを貰ってはしゃいでいる奴も大嫌い!! 黒猫    ・・・。 クレア   だから、全てのプレゼントを盗んでやるの。    クレア下手へはける 黒猫    クレア、それで君の心は満たされるのか・・・? ---暗転--- 道化 十数年前・・・ ここはあの二人の生まれ故郷・・・ 世間は今宵もクリスマスの賑わいで包まれている・・・    クレア(できれば同名のノビを用意)・藍夏板付き ---溶明--- クレア   ママ、今日はクリスマスだよ・・・。 藍夏   そうね。 クレア   友達も皆、クリスマスにはサンタさんからプレゼントが貰えるって・・・ 藍夏   あ〜そうかい。 クレア だから私も・・その・・・プレゼントを・・・ 藍夏 あぁん?馬鹿かあんたは? あんたみたいなガキにやる金なんざ1zたりともないんだよ。 んな話してる暇あったらとっとと洗濯物でも入れてきな役立たずが。 プレゼントはね、もっと使える子供がねだるものだよ! クレア 家事は毎日やって・・・ 藍夏 うるさいよ! クレア ひぃっ・・・!? 藍夏 ったく・・・馬鹿ガキが・・・家に居れるだけでもましだと思いな。 んで、飯は? クレア さっきまで掃除してたからまだ・・・。 藍夏 チッ、使えんガキが・・・。 私は外で食ってくるから帰るまでに風呂入れておくんだよ! クレア ・・・。 藍夏 なんだいその目は・・・? なんなら家を追い出してやってもいいんだよ。 その年で外でて一人で食ってける自信があるならとっとと出ていきな。 この家にいられても目障りなだけさ。 クレア ・・・ごめんなさい、きちんとしておきます・・・。 藍夏 チッ・・・。    藍夏下手へはける クレア   う、うぅ・・・。    黒猫(できれば同名のノビを用意)下手から入る 黒猫    クレア、泣いてるの? クレア   黒猫?・・・ううん、何でもない・・・よ。 黒猫    また、お母さんに苛められたの? クレア   私がしっかりしないからだよ・・・。ママを悪く言わないで・・・。 少し間 黒猫    クレア・・・あのさ・・・。 これ。    ぬいぐるみを落とす クレア   これは・・・? 黒猫    僕からのクリスマスプレゼントだよ。クレア、メリークリスマス。 クレア   ぐすっ・・・、ありがとう黒猫・・・。 黒猫    泣かないでよクレア。       クレアは笑っていたほうが・・・か、かわ・・・。 クレア   かわ? 黒猫    いや、とにかくクレアには笑っていてほしいんだよ。 クレア   ふふ、変な黒猫。 黒猫    そうそう、笑っていたほうが絶対いいって! クレア   うん、ありがとう黒猫。これ大切にするね! ---暗転---    クレア・黒猫はける    藍夏板付き ---溶明---    クレア何かを探すように下手から入る クレア   おかしいな・・・。どこに行っちゃたんだろう。 藍夏  何してんだい、うろちょろするんじゃない、目障りだ。 クレア   あ、ママ。あのね・・・ぬいぐるみ見なかった? 藍夏  ぬいぐるみ・・・? クレア   うん、黒猫がね。クリスマスのプレゼントにってくれたんだよ。       でも、見つからなくて・・・部屋に置いておいたはずなのに・・・。 藍夏  あぁ、あのぼろっちい奴か。 クレア   ・・・え? 藍夏  あのぬいぐるみは、さっき二件隣のハティさんとこのベベにあげてきたよ。 クレア   え・・・ウソ・・・。 藍夏  おもちゃがないっていってたんでちょうどいいからやったよ。 クレア   でも・・・あれ・・・黒・・・猫。クリス・・・マスに・・・。 藍夏  ところであんた、昨日のどぶ川掃除当番さぼったね? クレア   ち、違うの!昨日は気分が悪かったから・・・。 藍夏  言い訳なんかしなくていいんだよ!       ろくな仕事もできないあんたが、あんな物もってちゃいけないんだ。       分かったかい!! クレア   う・・・うぅ・・・。 藍夏  分かったら、さっさと夕飯の買い物にでも行ってきな! クレア ・・・エモ 下手へはける ---暗転--- 道化 そして・・・ 過去から今のクリスマス・・・ とある小さな町に戻りましょう・・・    クレア(アサシン)板付き ---溶明--- クレア   (あのまま私は家には帰らなかった・・・)       (母は数年前に事故で亡くなったらしい・・・悲しくはなかった)       (・・・クリスマスなんて、なくなればいい!)    クレア下手へはける ---暗転--- ------------------------------------------------------------------------------------------ 第四章 アリス 凪月 クレア 黒猫 ------------------------------------------------------------------------------------------    アリス・凪月板付き ---溶明--- 凪月   もーっ!これだけ探して見つからないなんて!! アリス  うん、どこ行っちゃったんだろう・・・。 凪月   早く見つけないと夜になっちゃうわ。    ちょっと間    クレア客席から台詞 クレア  あんた達か。私を探し回っているっていうのは。 アリス  えっ? 凪月   どこだ!    クレア・黒猫客席から入る クレア  ここだ。 凪月   ちっ、そこか・・・。 クレア ・・・何を期待していたんだ 凪月 いや別に、あそこの銭湯の煙突の上にでも立っていないかなと・・・。 アリス んでー・・・煙突の穴に頭から落ちて足だけ煙突の外で・・・ プッ、ウフフフフ。 アリス以外全員 ・・・エモ  クレア  ・・・それで、私に何の用かな? 凪月   街の人たちから盗んだプレゼントを返すんだ。 クレア  いいよ。 アリス  え、本当ですか! 凪月・・・エモ クレア  あぁ、こっちに来な・・・。    アリス、クレアに近づく クレアクローキングでアリスの後ろへ    アリス赤いリボン装備解除 クレアバックステップ アリス  あっ!? 凪月   アリス!? クレア  あーっはっはっは!間抜けが、素直に返すわけないだろう!!    クレア赤いリボン装備 クレア  これも貰って行くよ! アリス  ダメ、それは!それは初めて貰ったクリスマスプレゼントなのっ!! クレア  え・・・。 アリス  私の家、貧乏でサンタさんにプレゼントお願いできないの・・・。      だから凪月お姉ちゃんが買ってくれたそれが初めてのプレゼントなの。 凪月   アリス・・・。 クレア  ・・・。 黒猫   クレア・・・。 アリス  それに、私だけじゃない。 クレア  何? アリス  あなたが盗んだプレゼントにはそれを買った人が、 それを上げる人に伝えたい思いがたくさん詰まっているはず!      だから、皆にプレゼントを返してあげて!! クレア  し・・・知っちゃこっちゃないさ!      そんなに大事な物なら盗られないようにしておけばいいんだ!!    クレア上手へはける 凪月   あ、まちなさい!    凪月追いかけようとする    黒猫割り込む 凪月   足止めする気か!? それとも君が彼女の説得でもしてくれるの? 黒猫   ・・・クレアのやっていることは間違っていると思う・・・。      だが、あいつは・・・。 凪月   ・・・。 黒猫   俺たちを見逃してくれないか? 凪月   それはできないわ。理由はどうあれ盗みは犯罪      さらにアリスにも危害を加えた。 黒猫   なら、すまないが・・・。 黒猫 気功をためる 凪月 なっ!?ちょっとあなた! 黒猫爆裂波動 凪月 AS 黒猫 ASを残影で避けながら気功 気功がたまったら。凪月集中力向上と同時に黒猫 凪月の背後に残影 凪月 !エモと同時に阿修羅 アリス  凪月お姉ちゃん!? 凪月   く・・・。 黒猫   手加減はしたけど、しばらくは動けないだろう。 あいつの味方は俺だけなんだ・・・だから・・・。    黒猫上手へ向かって歩く アリス  あ、待って! 黒猫   ・・・君も邪魔をするのか? アリス ・・・。    黒猫はける アリス  クレアさん・・・あなたは・・・。    ちょっと間をあける 凪月   ぐっ・・・ア・アリス? アリス  お姉ちゃん、気がついた? 凪月   私、あの男にやられて・・・ アリス  大丈夫・・・? 凪月   なんとか・・・ね。 アリス  お姉ちゃん・・・。 凪月   ん? アリス  ごめんなさい。リボン大切にするって約束したのに・・・。 凪月   気にしないの、取り返せばいいだけだし      アリスが無事なのが不幸中の幸いだね。 アリス  うん・・・。 凪月   どしたの? アリス  あのね。私、あの人たちそんなに悪い人じゃない気がするの。 凪月   ・・・。 アリス  あのクレアって人、とても悲しそうな眼をしていた。 凪月   あの様子だとやっぱり理由ありかもね。      でもねアリス、他人の物を盗む事はいけない事だ。 アリス  うん・・・。 凪月   だからあの二人にどうしてこんなことをしているのか聞き出そう。 アリス  お姉ちゃん・・・。うん、そうだね。 凪月   よし、それじゃあもう一度街の人たちに聞き込みをしに行こう。 アリス  うん。    アリス・凪月上手へはける ---暗転--- ---溶明---    クレア・黒猫下手から入る クレア  どうして、あんたは私の側にいるの・・・。 黒猫   ・・・。    クレア赤いリボン装備外す クレア  初めてのプレゼント・・・か。 黒猫   クレア・・・。      こうやって他人のプレゼントを奪うことでお前の心は満たされるのかい? クレア  ・・・。 黒猫   昔の君は、こうじゃなかった。あんな境遇で育ちながら母を憎まず      周りの人にも優しく接していた。 クレア  もう昔の私じゃない・・・。 黒猫   君は、この盗んだ物がどういう物なのか分かっているんじゃないのか? クレア  貰ったこともないのに・・・分かるわけないだろ。 黒猫   だからこそだ。君はあの悲しい思いを街中の子供達にさせる気なのか? クレア  /! ちょっと間をあけて      そうだよ・・・。 黒猫   クレア? クレア  そうさ!あの思いを皆に味あわせてやる!!      そしてクリスマスなんてなくしてやるんだっ!! 黒猫   ・・・分かったよ。 クレア  え? 黒猫   クレアがそうしたいなら、そうしよう。 クレア  黒猫・・・。 黒猫   クリスマスをなくそう、俺と君で。      街中のプレゼントを奪ってやろうじゃないか。    黒猫下手へはける クレア  私・・・私は・・・。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第五章 アリス 凪月 クレア 黒猫 ------------------------------------------------------------------------------------------    黒猫板付き ---溶明--- 黒猫   クレア・・・ごめん。    アリス・凪月下手より入る アリス  あ、あなたは! 凪月   今度はずいぶん簡単に見つかってくれたわね。 黒猫   ・・・。クレアの邪魔はさせない。 アリス  どうしてこんなことをするの? 黒猫   彼女の負っている傷の深さは、君達には分からないよ アリス  え? 黒猫   彼女はね、クリスマスが憎いんだ。一度もプレゼントを貰ったことがない。      それどころか親に愛されることさえ叶わなかった。      いるはずのないサンタクロースに幸せな生活をお願いしていたんだ。      毎年毎年・・・。それでも彼女は救われることはなかった。 アリス  ・・・。 凪月   ・・・あなた。 黒猫   ん? 凪月   甘ったれないで!自分達がこの世で一番不幸みたいな顔して!!      それで他人のプレゼントを盗んで満足なの!? 黒猫   くっ、お前にクレアの気持ちが分かってたまるか!! 凪月   えぇ、分からないわ!      小さい頃に辛い思いをしていたのはあなた達だけじゃない!!      プレゼントを貰ったことがない?そんなのアリスだってそう。      それでも必死に幸せを探して生きている!!      親に愛されなかった?私なんて親の顔すら見たことないわ。 黒猫   え? アリス !エモ アリス  お姉・・・ちゃん? 凪月   アリスにも話したことなかったね。私はさ、捨て子だったんだ。      小さい頃フェイヨンの森で拾われたらしいの。 凪月   でも何とか生きてきた。それにアリスっていう妹もできたしね。      だから今ではとても幸せだよ。 アリス  凪月お姉ちゃん・・・。 黒猫   これが間違ったことだっていうのは、俺も分かっている・・・。 凪月   だったらなぜ! 黒猫   俺にはクレアを裏切ることはできない・・・! 俺は・・・彼女の味方なんだ!!! 凪月   この、分からず屋!!! 凪月集中力向上 黒猫気功 凪月 ブラストマイン→ASで黒猫のところへ飛ばす 黒猫残影で避けて 背後に移動後MB 凪月 MBを避けて 黒猫にディティクティング 黒猫   く・・・。 凪月   動かないで、次は当てるよ。 聞かせて、なぜこんなことを? 黒猫   あの頃、俺が一番クレアの近くにいながら彼女を救うことができなかったんだ。 凪月   ・・・。 アリス  黒猫さん・・・。 黒猫   せめてもの罪滅ぼしにクレアの味方でいることを選んだんだが      今思えばもっと早くこんなことやめさせればよかったんだな。 アリス  黒猫さんは、クレアさんのことが大好きなんだね。 黒猫   あいつには笑って生きていって欲しいんだ。今までの分までね。      ・・・ところで、俺の名前教えたっけか? アリス  ううん、教えてもらってないけど。      この世界ではねカーソルを合わせるとその人の名前が分かるんだよ。 凪月   アリス、そういうシステム面の解説はしなくていいからね・・・。 アリス  えーでも台詞に疑問を持つお客様も居るだろうし・・・。 黒猫   よく分からんが、捕まえるのなら俺だけにしてくれないか? 凪月   ・・・。 黒猫   クレアには、もうこんなことしないように言い聞かせる。      だから、頼む!    クレア、クローキングで入る クレア  ダメよ! 黒猫   え・・・。    クレア、ハイディング解除 黒猫   クレア・・・。 クレア  勝手なこと言わないで!私を救えなかった罪滅ぼし?      誰があんたに助けてくれなんて頼んだの!? 黒猫   クレア、違うんだ。俺は・・・ クレア  うるさい!やっぱり黒猫には私の気持ちなんて分からない。      人を幸せにしてくれるサンタクロースなんてこの世にはいない!! 凪月   もういい加減にしなさい!!      いつまでもウジウジ過去のことにこだわって、少しは今を生きなさいっ!! クレア  じゃあ、あなたが私に幸せをくれるのっ!? 凪月   ・・・っ! クレア  そう、誰も私に幸せをプレゼントしてはくれないのよ! アリス  違う・・・違うよクレアさん。 クレア  何が違うの!? アリス  幸せって誰かに与えてもらう物じゃないよ。 クレア  じゃあ、どうやって手に入れるの! アリス  幸せは自分で見つけるものなんだよ!! クレア  え・・・。 アリス  クレアさん、小さい頃たくさん辛い思いをしていたのかもしれない。      それは私たちにはどうすることもできない・・・。 凪月   アリス・・・。 アリス  だから、昔の分まで幸せを見つけようよ!      人の物を奪ったってクレアさん、幸せになんかなれないよっ!? 人から取った幸せは所詮人のものなんだよ。 自分の幸せを見つけようよ! クレア  無理だよ・・・そんな・・・。 黒猫   無理なんかじゃない! クレア  黒猫? 黒猫   アリスの言うとおりだ。幸せになれるかなれないかなんて、自分次第さ。 クレア  でも、どうやって・・・。 黒猫   一緒に探そう。君の幸せを。 クレア  黒猫・・・。ありがとう・・・。 凪月   さて・・・これでめでたしめでたしと行きたいところなんだけど      そうも行かないわ。 アリス  お姉ちゃん? 凪月   貴方達は罪を犯した。 アリス  あ・・・。 クレア  もう言い訳はしないわ・・・。ちゃんと罪は償うつもりよ。 黒猫   クレア・・・。 アリス  お姉ちゃん、何とかならないの!? 凪月   どうにもならないわね。 アリス  そんな、お姉ちゃん!!私もっといい子になるから!      だからお願い、クレアさん達を捕まえないで!! 凪月   ・・・人の話は最後まで聞きなさい。 クレア  アリスちゃん、ありがとう。      でもね、私は捕まって罰を受けなければならないの。 アリス  クレアさん・・・。      お姉ちゃん!! 凪月 ドルァ!人の話しは最後まで聞け! 凪月以外 ((;;゚□゚))は・はい・・・。 凪月 いい!? まず貴方達の罪は人のプレゼントを盗んだこと! クレア 黒猫 ・・・エモ 凪月 あなた達、反省してるんだね? クレア ・・・今更反省してどうにかなることじゃないけど。 罪は大人しく償うわ・・・。 凪月 うむ。 そういうわけでね、アリス?      私が頼まれたのはプレゼントを盗んだ犯人から取り戻すことだけよ。 アリス  え・・・。 凪月   別に犯人を捕まえて来いとは言われてないわ。 アリス  あ・・・。も、もう意地悪しないでよ!! 凪月 はっはっはw 黒猫   凪月さん・・・。 凪月   クリスマスにまつわる一つの昔話を教えてあげよう 黒猫   昔話? 凪月   クリスマスには他人のプレゼントを盗んで回る悪魔がいるらしいの。 クレア  悪魔・・・? 凪月   その名も・・・サタンクロース。 黒猫   ・・・は? アリス  そっか、サタンクロースの仕業だったんだ・・・。 めでたしめでたし!ってことだね! 凪月 んなわけあるかぁぁぁぁっ!!! アリス   ヒイィィィ!!!!(゚ロ゚ノ)ノ で、でもそれじゃあ・・・。 凪月   ただし!クレアがそのサタンの代わりに罰を受けるというのなら この一件は見なかったことにしてあげましょう。 クレア 罰・・・? 凪月   つまり! 盗んだプレゼントを、それを待っている人たちの所へ届けること! 黒猫 なるほど! アリス   クレアサンタだ!! クレア  私が、サンタ・・・。 黒猫   はは、憧れのサンタクロースに自分がなるのかw クレア  私が・・・。 アリス  クレアさん行こう!皆に幸せを届けに!! 早くしないと夜になっちゃうからね。 凪月   ほら!わかったらさっさと行く! 私も手伝ったげるから!    凪月・黒猫下手へ移動 クレア  アリスちゃん、ごめんね。 アリス  え? クレア  あなたの大切な物、奪っちゃって。 アリス  あ、ううん。それクレアさんが貰って。 クレア  え、でも・・・。 アリス  その代わり、クレアさん。私とお友達になって。 クレア  友達に、私が? アリス  うん。クリスマスのプレゼントがお友達だなんて素敵だよ! クレア  友達・・・。うん、友達ね。 アリス  さぁ、皆にプレゼントを返しに行こう! クレア  うん!! クレア アリス 凪月はける 黒猫 クレア・・・よかったね 黒猫 笑いエモ後はける ---暗転--- ---溶明---    アリス・クレア下手から出る アリス  あとはあの人だけなんだけど・・・。 クレア  宿屋にはいないし、どこ行っちゃったのかな。 アリス  う〜ん・・・ クレア  これ・・・開けてみようか。 アリス  え、でも。 クレア  このままじゃラチがあかないし、何か手がかりになるかもしれない。 アリス  う、うん。そうだね。 クレア  さて、何が入っているのかな・・・(ゴソゴソ) アリス  ・・・手紙? クレア  なになに・・・      「今宵、ここに来てくれた皆様に、この劇をプレゼントします。」      「メリークリスマス。」      サンタより アリス  ・・・え? クレア  こういうオチなの? アリス  あ、あははは・・・。 ---終幕---