『einherjar』 #タイトルを変えようかと思いましたが、他に思い浮かばないので続行w 登場人物 黒猫    モンク 主人公で剣士っぽい人 ラトリーフ ダンサー    主人公の姉でにくが好きな人 ロバート  WIZ      実はインテリっぽい主人公の騎士団同期 うりん   ケミ      村長の娘 藤丸 騎士 プロンテラ騎士団第5師団第3分隊長 渡月 小雪 騎士      プロンテラ騎士団第5師団長 セルヴィナ ダンサー    旅の楽士 藍莉   ハンター?   藍さんのキャラだということに間違いはない 氷枯裏   MEプリ     魔導を極め、死霊術に手を出したアブナイ人 セル(2役)        道化 ------------------------------------------------------- プロローグ 小さな村【黒猫・ラトリーフ】 ------------------------------------------------------- ラト 下手側に板付き 黒猫(装備ナシ) 上手より上機嫌に登場 1幕は素手!! 【道化】 【溶明】 黒猫 姉さん、ただいまー! ラト お帰りなさい。早かったのね。 黒猫 はい、今日の収穫ー。 黒猫 にくを落とす ラト ぺっぺぺぺぺぺぺぺぺっ      ペコ肉! ラトリーフ、もぬすごい勢いでにくを拾う 黒猫 姉さん、本当にペコ肉好きだよなw ラト Σ( ゚Д゚)ハッ ・・・・・・コホン。 まぁ、おいしそうなペコペコのお肉じゃない♪ 黒猫 オレが狩ったんだよ! 村長さんも、筋がいいって褒めてくれた。 ラト ・・・黒猫・・・。 黒猫 姉さん、大丈夫だよ。 オレ、父さんの代わりに頑張るから。 ラト アンタが狩人になるとは、ねぇ・・・ 父さんのような騎士になるんだとばかり思っていたわ 黒猫 ・・・別に剣を捨てたわけじゃないよ だから自警団に入ったんだし。 ラト あ、そっか! うりんちゃんと離れたくないのね! 黒猫 はぁ?! ラト イイネーイイネー。村長の娘と結婚! ビバ玉の輿! 黒猫 なんでうりんとくっつかなきゃなんないんだよ?! ラト そう恥ずかしがらないのっ。 んー、カワイイ妹ができて、しかもお金持ち! そして私は次期村長の姉?! イヤーン♪ 黒猫 ・・・姉さん自分で金持ち捕まえろよ。 ラト だめよ。この村に金持ちなんて、いないもの。 それとも、あたしに村を出ろって言うの? 黒猫 玉の輿なんてくだらない事考えるなって言ってるんだよ。 だいたい、うりんとは何も・・・ ラト くだらないって・・・ 氷枯裏 MEorポタ詠唱  ラト 何か来る・・・ ──黒猫、逃げて! 黒猫 えっ? ラトリーフ 黒猫を突き飛ばす 下手側、ラトリーフを巻き込む形でME発動 黒猫 わぁっ?! ラトリーフ 発動中に蝶で消える しばし間 黒猫 痛っー・・・、姉さん一体何するんだよ・・・。 ・・・・・・姉さん? 姉さん?! どこだよ、おいっ! ねぇさあーん!! 【道化】 【暗転】 この日、1つの村が消えた。 街道から少し外れたこの村を襲ったのは 数人の魔導士だと、後の調査で判明した。 多くの村人が負傷し、十数人もが行方知れずとなった。 少年は、忽然と消えた姉を探すため、 プロンテラ騎士団の調査隊に所属することとなった。 ───【einherjar】開幕─── ------------------------------------------------------- 第1章 調査団詰め所【黒猫・ロバート・藤丸・渡月 小雪】 ------------------------------------------------------- 黒猫(装備付)・ロバート 板付き 【道化】 【騎士団詰め所】 ロバート それじゃお前の村も、例の魔導士軍団に潰されたのか・・・ 黒猫 それで、騎士団に入隊したってワケだ。      もう帰れる村もないし、な・・・。 ロバート 戦災孤児・・・ というほどの年齢でもないか。 黒猫 この街に難民として流れ着いてから、 あれが魔導士軍団の仕業だって事も、 故郷をなくした奴がたくさんいるって事も知ったんだ。 ロバート 北部一帯の村を無作為に攻撃している魔導士軍団・・・ 奴らの狙いがイマイチ不透明だな。 黒猫 それを調査するのが、オレ達第3分隊の仕事だろ?w ロバート そうだけどさ。 ただ・・・気になるんだよな・・・ だって俺ら、どこにいっても大した仕事がねぇだろ? 藤丸 上手より入る ロバート 上層部は、奴らの狙いを知っている。 それでいて、俺らに調査という名目で何か別の仕事を・・・ 藤丸 別の仕事をしているような余裕がお前らにあるのか? 黒猫 藤丸隊長! ロバート 隊長?! あ、いや、それはその・・・ 藤丸 ふん。まぁ、ロクな仕事が与えられずに 愚痴をこぼしたくなる気持ちもわからなくはないがな。 そんなヒマがあったら、触覚の手入れでもしていろ。 ロバート (オレ、触覚なんてありませんよ(´・ω・`) 黒猫 何かあったのですか? まだ召集時間には早いんじゃ・・・ 藤丸 うむ・・・お前らにちょっと頼みがあるんだ。 ロバート えっ。やっぱりウラの仕事?! 藤丸 ンなわけないだろ。 ・・・いよいよ第3分隊にも出動が命じられたんだ。 ロバート えっ、それじゃあ・・・ 藤丸 第2分隊が、奴らのアジトを突き止めたんだ。 だが、その報告を最後に連絡が途絶えた。 ちょうど、黒猫の村があった辺りだ。 黒猫 なっ・・・ 藤丸 そこで師団長殿が直々にいらして この第3分隊の指揮を執ることとなった。 本隊に、あの辺りの地理に明るい者がいるというのが理由だ。 ロバート それって、もしかして・・・いや、もしかしなくても・・・ 黒猫 自分のことを、師団長殿はご存知なのですか? 藤丸 面識はないだろうが、兵士の出身地くらいならご存知だろう。 しかし、あの『女神』がこの分隊に現れるとは、な・・・ ロバート 女神? って、師団長って女性なんですか! 黒猫 まさか・・・ 藤丸 で、頼みというのはここからだ。 まもなく師団長殿がこちらにお見えになるが 全体召集前にお前と話がしたいと言っているのだ、黒猫。 ロバート ( ゚Д゚)<俺は関係ないのかYO! 黒猫 隊長・・・ 師団長は、どういう方なのですか。 藤丸 ? あぁ・・・ 彼女は8歳でプロンテラ騎士団に入隊し、 数々の戦歴と輝かしい功績に彩られた勇者だ。 彼女の指揮した戦では敗北の文字を刻んだことはない。 女だからと侮るな。彼女は『女神』の名を背負う戦士だ。 黒猫 ・・・お名前は・・・ 小雪 上手より入る 小雪 小雪でーっす! 藤丸 師団長殿、よくここがおわかりに 小雪 そんなに広い詰め所でもないでしょーが。 ん。この子が黒猫君かなー? 小雪 ロバートに近づく ロバート 黒猫でーすヽ(´▽`)ノ 黒猫 コラマテ。 藤丸 ・・・こちらが黒猫。 そっちはジェラルベンのロバートです。 小雪 ありゃ、失敬。 それじゃ、改めまして。黒猫君。 黒猫 はい。 小雪 君に見てもらいたい物があるの。 ちょっと来てくれないかな? 藤丸 申し訳ない。連れて行こうと思っていたのですが 小雪 いーのいーの。 さ、隊長のお許しも出たから、行こう! 黒猫 は、はぁ・・・・・・ 小雪、黒猫 上手にはける ロバート ・・・美人ですねー。 藤丸 彼女が最も美しいのは、剣を振るう時だ。   なに、もうすぐ嫌でも見ることになるだろうがな。 ロバート 実戦・・・俺も黒猫も初めてなんですよね・・・ 小雪 上手より少しだけ顔を出す 小雪 あー、ついでにロバート君も来てもらえる? ロバート つ、ついで・・・つД`)・゚・。・゚゚・*:.。 ロバート 上手にはける 【道化】 【暗転】 ------------------------------------------------------- 第2章 師団長の部屋【黒猫・ロバート・渡月 小雪・うりん】 ------------------------------------------------------- 小雪  下手寄りに板付き 【道化】 【溶明】 小雪 さ、入りなさい。 黒猫、ロバート 上手から入る 小雪 そんなに緊張しなくていいからw ロバート ・・・すごい数の剣や槍が飾ってありますね。 小雪 師団長っぽいでしょ?w 黒猫 それで、オレ・・・いや、自分達に見せたい物というのは? 小雪 君達に見てもらいたいのは、これよ。 小雪 野生花を落とす 黒猫 それは・・・花? 小雪 見たことないかな? ま、特定の条件が揃わないと咲かないから 花を見たことがなくてもしょうがないわね。 黒猫 花を拾おうと近づく ロバート 黒猫、触っちゃだめだ! 小雪 野生花を拾う 黒猫 えっ 小雪 ん? ロバート君は、この花を知っているの? ロバート いえ・・・花のことはよくわからないけど・・・。 小雪 ジェラルベンの方では「不浄の花」って呼ばれてるわね。 ロバート ということは、死霊術に使うあの植物ですか?! 黒猫 ・・・なんだって? 小雪 人の血を吸って赤く色づく・・・ そんな迷信がついて回っているらしいけどね。 黒猫 どうしてそんな花を自分達に? 小雪 第2分隊からの最後の連絡に、この花が添えられていたのよ。 えーとね・・・手紙手紙・・・あれ・・・。 どこおいたかな・・・。 小雪うろうろしているところに うりん上手より入る うりん 小雪様、忘れ物ですよ。 小雪 ありがとう、うりん。 助かったわ。 黒猫 うりん?! どうして君がここに! うりん 黒猫!? 小雪 あら。 カシェル 知り合いなのか? 黒猫 あぁ。・・・オレ達の村の、村長の娘だ。 小雪 あー、やっぱり顔見知りだったか。 うりん 小雪様、どうして黒猫をここに? 小雪 彼らはプロンテラ騎士団に所属する兵士よ。 その手紙と花についてちょっと話を聞いてたの ついでだからそれ読んじゃってー うりん えっ・・・いいんですか? うりん 小雪に促されて読み始める。 うりん 『名も知らぬ真紅の花が絨毯のように一面に咲き乱れる。 その先に廃屋、彼奴の在り処なり』 小雪 第2分隊が調査していた大まかな場所はわかるけど、 詳しいポイントは記されてなかったから・・・ 黒猫君。君の村の近くに、この花の群生地があるのは知らないかな? うりん 小雪様、それは・・・ 黒猫 花は、わかりません。 ただ、絶対に近づいちゃいけないって言われた場所があります。 おそらく、そこではないかと・・・ 小雪 その詳しいポイントはわかる? 黒猫 丘の向こうとしか聞いていないので、詳しくはわかりません。 小雪 そっか・・・ 危険地帯って言われてるなら、そこに間違いなさそうね。 ロバート 黒猫の村の近くで死霊術が行われてた、ってことですか? 小雪 そうじゃないの。 この花の咲く場所が死霊術に都合いい場所ってこと。 だから・・・奴らが来るまでは、そこはただの不穏な場所だった。 黒猫 確かに、死霊術なんて聞いたことはないです。 小雪 この花は、目に見えない瘴気を感じ取って咲くの。 つまり、この花が咲くあたりには瘴気が渦巻いてるってこと。 ロバート 瘴気・・・ってことは、第2分隊は瘴気にやられた? 小雪 いーや。その可能性は少ないわね プリーストがいるのに瘴気ごときにやられないでしょう。 ロバート ってことは、やっぱりその・・・ 黒猫 魔導士軍団の手に?! 小雪 魔導士軍団、なんて大それた名前がついてるけど 厄介なのは1人だけよ。あとはオマケみたいなもん。 黒猫 そんな! 実際にオレ達の村は魔導士達に襲われたんですよ?! うりん 黒猫・・・ 小雪 そう。確かに奴等は1人じゃない。 でも、たった1人の高魔導士を軸に動いているの。 アイツさえ捕まえることができれば・・・ ロバート それは一体、誰なんですか? 小雪 ──死霊術士、氷枯裏。 【道化】 【暗転】 ------------------------------------------------------- 第3章 砦【黒猫・ロバート・藤丸・渡月 小雪・セルヴィナ・うりん】 ------------------------------------------------------- 藤丸、小雪 中央に板付き 【道化】 【砦──決戦前夜】 藤丸 これより、ここから先の作戦について説明する! まず、第3分隊を2つに分ける。 先鋒第一陣は小雪師団長が、後続第二陣は私が指揮を執る。 赤い令状を持つ者が第一陣、青い令状が第二陣に配属だ。 第一陣には、第2分隊からの連絡が途絶えた先を追ってもらう。 第二陣は既に壊滅された村の調査をしつつ、 第一陣の指定するポイントで合流し、敵を叩く! 小雪 敵は、数は少ないといえども魔導士だ。 普段の戦いとはまったく違う手段を選んでくるだろう。 少数とあなどることのないように。 特に、敵の首領は幻術を得意とする様子。 幻影に惑わされず、己の心を見失わぬよう気をつけよ。 そのために今できることは、十分な戦支度! しっかり食って、休んでおくように! 藤丸 明日は〇五〇〇に集合だ。 各自、それまでに装備を整えておくように。 以上! 藤丸、小雪 下手にはける 黒猫、ロバート 上手から入る ロバート 令状・・・赤い。 黒猫 オレもだ。 ロバート 先発隊かぁ。 黒猫 事前に小雪師団長から呼ばれたくらいだから 予測はついていたけどな。 ロバート 女神の指揮で戦うんだ。ま、負けてらんない、な。 黒猫 な、なんだよロバート。声が震えてるぞ? ロバート く、黒猫こそ。 って、緊張しない方がおかしいよな。 黒猫 しっかり食って、休んでおく・・・ なんか、食欲がわかないな。 ロバート だな。 小雪 下手から入る。 小雪 どうした少年! 元気がないぞ? 黒猫 あ、師団長。 ロバート 俺達、初陣なんです。き、緊張しちゃって。 小雪 ふんふん。そうだろうねぇ。 でも大丈夫! 私が指揮を執るからには、勝利の美酒まで付き合わせるわよ♪ 黒猫 師団長・・・壇上とはキャラが違うような・・・ 小雪 だって師団長だもん。ねぇ?w ロバート 小雪師団長を信用していないわけじゃないんですよ。 ただ、どうしても拭えない不安というか・・・ 小雪 ふむ。ロバート君はカンが鋭いみたいねぇ。 ──楽士! 景気のいい曲を頼む! セルヴィナ 上手から入る セル 私の名前は、カルメンでっす♪ ア・ア もちろんアダ名に、決まってまっす♪ 小雪 古っ! 黒猫 ・・・なんですか、アレ? セル ラーラーラーカルメェェェン! ロバート 楽士・・・? セル カルメぇぇぇぇぇぇン! 小雪 やめんか楽士! もっとまともな曲はないのか?! セル これだってまともな曲だいゃぃ 黒猫 ・・・・・・ ロバート ・・・・・・ セル わかりました、わかりましたよ。 今宵の晩餐にふさわしい曲を奏でましょう。 セル 今、君は門出に立ってるんだ〜♪ 遙かなる道を行くんだ〜♪ 誇り高き勇者のよう〜♪ ロバート (何か感想をお願いします) セル どうも〜。では、私はこれにて・・・ セルヴィナ 歌いながら下手にはける(歌を聞かせたいので中央突破? セル 黒猫くんからお手紙ついた〜♪うりんたんは食べずに読んだ〜♪ 仕方ないので、お手紙書いた〜♪さっきのお手紙の御用事、(゚Д゚)ナニ?〜♪ 小雪 とにかく、何か食べないと体がもたないよ。 戦場でガス欠なんて、ありえないからね。 小雪 にくを落とす 黒猫 ペコ肉・・・ 小雪 ほら、テキトーに食べなさい。寿司もあるわよ。 小雪 寿司を落とす ロバート おぉ! アマツ名物・新鮮お寿司! いただきまーす。 ロバート 寿司を拾って食べる 黒猫 にくを拾う 黒猫 ・・・ちょっと、風にあたってきます。 小雪 風邪ひかない程度にねー。 黒猫 下手にはける ロバート おいしいですね、コレ。 食欲なくても、何個でも食べられそうだ。 小雪 ノッてきたね、ロバート君。 その調子で明日もガンバロー! ロバート ・・・そういえば師団長、いくつかお聞きしたいことが。 小雪 んー? ひなあられも食べたい? ロバート さっき、俺のカンが鋭いって言いましたよね。 あれってどういう意味ですか? 小雪 意味って・・・別に。言葉どおりだけど? ロバート 気になることがあるんです。 何故、敵の首領のことをご存知なのですか? 本当は、敵の居場所も知っているんじゃないですか? 小雪 ・・・氷枯裏とはね、何度か戦ったことがあるの。 その度に、いつも逃げられていたわ。 ロバート えっ? だって、師団長が指揮した部隊は負け知らずって・・・ 小雪 負けてはないけど、本当の意味で勝ちもしなかった。 奴を捕まえるまでは、私は負けるわけにはいかないの。 ロバート 以前にも氷枯裏という魔道士が事件を起こし、 それを師団長が追い続けている。 そういうことですか。 小雪 ・・・居場所がわからなかったのは本当よ。 だから黒猫君と──うりんに聞いたんだもの。 【道化】 【暗転】 ロバート、小雪 退場 黒猫 板付き 【道化】 その頃、バルコニーでは・・・ 【溶明】 黒猫 姉さん・・・ うりん 上手より入る うりん 黒猫! こんな所でどうしたの? 黒猫 うりんか・・・ ここで・・・働いていたんだ。 うりん プロンテラに着いてすぐ、叔父様が仕事を世話してくれたの。 父が姿を消し、帰る場所をなくしてしまった私には この街で生きていくしかないもの。 黒猫 強いな、うりんは。 うりん そんなことないよ… そういえば、黒猫はどうして騎士団に入ったの? ・・・ラト姉さんは、まだ見つからないの? 黒猫 あぁ・・・ あの日消えちまった村人は、誰も見つかってない。 うりん まさか黒猫とこんなふうに再会するなんて、思ってなかったわ。 小雪様が引き合わせてくれたのかもしれない。 黒猫 小雪師団長、か・・・ 最初、新しく師団長がウチの分隊の指揮を執るって聞いた時、 その師団長が女性だって聞いた時・・・ 姉さんに会えるんじゃないかって、少し期待した。 そんなはずないよな。 いくら男勝りな姉さんでも、突然師団長だなんて、な。 うりん でも、きっともうすぐ会えるわ。 黒猫 えっ? うりん なんとなく、そんな感じがするの。 もうすぐ、会える・・・ 黒猫 うりん・・・ 君は一体、何を知っているんだ? うりん 何も知らない。私はただの小間使いだもの。 でも・・・なんでだろう、そんな気がするの。 黒猫 ・・・それが当たるといいけどな。 黒猫 上手にはけようとする うりん 黒猫! ねぇ、私を1人にしないでくれる? 黒猫 ? どうしたんだよ、急に。 うりん もう、1人ぼっちはイヤだから・・・ 【道化】 【暗転】 ------------------------------------------------------- 第4章 戦場にて【黒猫・ロバート・氷枯裏・ラトリーフ・渡月 小雪】 ------------------------------------------------------- 黒猫、ロバート 板付き 【道化】 【黒猫達の村・跡地】 黒猫 ・・・懐かしいな。 ロバート なに感傷に浸ってるんだよ。 師団長、先に行っちまったよ。 黒猫 仕方ないだろう。他の連中が着いてきてないんだから。 ロバート ・・・幻影、か? 黒猫 そうかもしれない。 だが、この風景はあの時と変わっていない。 ロバート 村が壊滅したっていうのに、 風景が変わってないっていうのは、おかしくないか? もしかして俺達も既に、幻影に取り込まれて・・・ 氷枯裏 上手から入る 氷枯裏 おや? 私の幻術を破った者がここにもいましたか。 黒猫 誰だっ?! 氷枯裏 フフフ・・・どうやら私のことはご存じないらしい。 しかし、人に名を聞く時は、まずご自分から名乗るべきでしょう? ロバート 俺はプロンテラ騎士団第5師団第3分隊のロバート。 こっちは同僚の黒猫だ。 氷枯裏 黒猫・・・そうですか、貴方が。 私は氷枯裏。魔術を生業としている者です。 黒猫 お前が氷枯裏・・・! 氷枯裏 おや。初対面の相手に「お前」呼ばわりされるとは・・・ 私も敵が多いものですね。 黒猫 黙れ! お前が村をメチャクチャにしたのはわかっているんだ! 黒猫 近づく 氷枯裏 速度減少かけてかわす。 氷枯裏 心外ですね。 私は必要な人材を集めただけで、建物の被害は最小限で留めておきましたよ? もっとも、私の人形達が与えた被害はわかりかねますが。 ロバート 人形・・・それじゃやはり死霊術を・・・ 黒猫 必要な人材・・・お前が姉さんをさらっていったのか? 氷枯裏 フフフ。ラトリーフは実に良い人形になってくれましたよ。 私の研究の中で、最高傑作と言っても過言ではない! 黒猫 姉さんに何をした!? 氷枯裏 よろしい。それでは会わせてあげましょう。ラトリーフ! ラトリーフ 上手から入る 黒猫 姉さんっ! ロバート これが死霊術・・・? 死者には見えないぞ? 氷枯裏 彼女は死んでなどいませんからね。 生きながらにして、私の従順な人形・・・ これこそ私の追い求めた姿なのです! ロバート 催眠術? いや、違う。もっと・・・ 瘴気が、彼女の体から溢れている・・・ 氷枯裏 さぁ、おいでラトリーフ。 氷枯裏、ラトリーフ 下手寄りに 黒猫 待って! 小雪 下手から入る 小雪 氷枯裏! これ以上先は私が通さないわよ! 黒猫 師団長! ロバート 戻ってきてくれたんですか! 小雪 うりんから聞いた怪しいポイントに先回りしてたけど コイツがなかなか現れないから、もしかして・・・ってね。 氷枯裏 小雪師団長。 申し訳ないが、貴女には私は止められない。 しゃべりながらME起動       小雪 今度こそ、アンタの息の根を止めてやるわ! 氷枯裏vs小雪 さがってそのままMEを避ける。MEの間にブレス速度入れて、 小雪が突っ込んできてMBと同時にハイドで避ける。 小雪少し下がったところで、出てきて氷枯裏がMBと同時に小雪BBでお互い吹っ飛ぶ。 互いにひざをつく ロバート 師団長! 小雪 ぐっ・・・痛いじゃないのさ・・・ 氷枯裏 魔封じの印、ですか・・・ これ以上ここにいるのは危険ですね・・・ ラトリーフ、行きましょう。 氷枯裏 よろめきながら上手へはける ラトリーフ 無言でそれを追う 黒猫 ねぇちゃん! ロバート 黒猫、師団長の様子が・・・! 小雪 なぁに・・・ヤツの魔術を封じ込める代わりに 軽い呪いをくらった程度よ。大丈夫。 ロバート どう見ても軽い呪いじゃなさそうですよ?! 黒猫 師団長、本当に大丈夫なんですか? 小雪 少し休めば、なんとかなるわ。 それよりも君達、早く氷枯裏を追って! 初陣の君達にこんなことを任せるのは酷だけど、 必ず、私も行くから 黒猫 師団長・・・了解しました。 ロバート 絶対に、絶対に来てくださいよ! 黒猫、ロバート 上手にはける 小雪 くっ・・・この体も限界か・・・ かくなる上は・・・ 【道化】 【暗転】 ------------------------------------------------------- 第5章 戦場にて【黒猫・ロバート・氷枯裏・ラトリーフ・渡月 小雪】 ------------------------------------------------------- 氷枯裏、ラトリーフ 下手寄りに板付き 【道化】 【溶明】 黒猫、ロバート 上手から入る 黒猫 待て! 氷枯裏 ほぅ、思ったよりも早くここにたどり着きましたね。 ロバート 当たり前だ! 俺達は正義ために戦う! 黒猫 ・・・お前を許すわけにはいかない! 氷枯裏 正義・・・欺瞞に満ちた自己満足。 その正義の名の下に、私を倒すつもりですか? 黒猫 姉さんを、村の人達を返せ! 氷枯裏 それは無理ですね。 彼女以外の人材は、研究の対象として不適合でした。 既に塵となった身は、たとえ神でも元に戻せはしないでしょう。 黒猫 なんだと・・・それじゃ村長も・・・ ロバート 黒猫、しっかりしろ。 あいつのペースに巻き込まれるな! 氷枯裏 ロバート、と言いましたね。 君のその強靭な精神──いい実験体になりそうだ。 ロバート 黙れ! お前の野望など知りたくもない! 人を人とも思わないお前の態度、絶対許せない! 氷枯裏 ふむ。なるべく無傷で捕らえたいものですね。 ──ラトリーフ! ラトリーフ 集中力向上 黒猫、ロバートvsラトリーフ  ラトリーフ MB襲い掛かる。黒猫は残影で近づいてきたら逃げる。 ロバートがQMをかけて黒猫と挟み撃ちで捕まえようとしたところでASで2人とも (o ̄∇ ̄)=◯)`ν゜)・;' ロバート つ、強い・・・ お前のねーちゃん、こんなに強かったのか?! 氷枯裏 ヒトとしてのリミッターを外してありますからね。 今の彼女は最強の生物兵器ですよ。 黒猫 姉さん・・・くそぉ・・・ 氷枯裏 そろそろ、我が麗しの女神が現れる頃ですね・・・ さて。私は最後の仕事に取り掛かるとしましょう。 ラトリーフ、お前は帽子の少年を捕らえなさい。 黒猫 姉さん! ラトリーフ ロバートにゆっくりと近づく 黒猫 にくを落とす ラト ! ラトリーフ もぬすごい勢いでにくに飛びつく ロバート なっ?! 黒猫 姉さん! まだ意識があるんだね? ラト ウ・・・ウウ・・・ 黒猫 姉さん、わかるかい? オレだよ、弟の黒猫だよ! ラト く・・ろ・・ね・・・ 氷枯裏 馬鹿な! 私の呪縛が解けようとしているだと?! 黒猫 姉さん。思い出して。 ここは、禁断の地だよ。ここにいちゃ、いけないんだ。 早くここから逃げよう。 ラト くろ・・ねこ・・・ ロバート いいぞ黒猫、その調子だ! ラトリーフ 黒猫の横にぴたりと付く ラト くろねこ・・・ ワタ・・シ・・ヲ、 コロシテ。 黒猫 ──姉さん?! 氷枯裏 クッ。心が残っていたか! 氷枯裏 ラトリーフにアスペ ラトリーフ 声もなく座り込む 黒猫 なっ?! 氷枯裏 ラトリーフ、立ちなさい。 ラトリーフ 立ち上がる 氷枯裏 ・・・どうやら彼よりも弟の方が厄介なようですね。 手段は選んでいられない ラトリーフ、殺りなさい。 ラトリーフ MBでふっとばしてHL(HLと同時に外からブラストマインで爆発させたいけど無理だよね・・・3秒 黒猫 ねっ・・・・姉さん・・・ 黒猫 何もできずに座り込む 氷枯裏 おや、先ほどまでの意気込みはどうしました? 実の姉に剣を向けるなどできない、とでも言いますか? ロバート 黒猫、大丈夫か?! ロバート ラトリーフにつっこもうとする目の前に黒猫が出てきて 黒猫 やめてくれ! ロバート しかし! さっき一瞬、意識を取り戻したようにもみえたが どうやらこの呪縛を解くのは無理みたいだ・・・ 黒猫 そんなことが何故言い切れるんだ! 氷枯裏 そう・・・その意気。そうでなければ、面白くない。 さぁ、自分の命が惜しくなければ、姉を殺すのです。 ラト く・・ろ・・・ 黒猫 姉さん・・・ ロバート 騙されるな黒猫! そいつはお前の姉ちゃんの姿をした敵だと思え! 黒猫 そんなこと・・・ できるわけがないじゃないか! ラトリーフ 黒猫に攻撃 黒猫 ! 姉さん・・・ 泣いてる・・・? ロバート 黒猫! 黒猫 ロバート、手出ししないでくれ。 ・・・俺が決着をつける。 黒猫vsラトリーフ MB→残影、AS→残影&発勁、ラト毒瓶。 ラト くろ・ねこ・・・ 黒猫 姉さん・・・? ラト ア・リ・ガ・ト・ウ ラトリーフ ログアウト ロバート くそ・・・本当にこうするしかなかったのか・・・! 黒猫 氷枯裏・・・これがお前の狙いなのか? 何のために!どうしてオレ達姉弟を・・・! 氷枯裏 ラトリーフが倒れたのは計算外ですが・・・ まぁ、いいでしょう。 あとは「神の血」を媒体として、儀式を行うだけです。 ・・・君達が遊んでいる間に、魔方陣も完成しましたよ。 ロバート 何っ。この魔方陣は・・・! 黒猫 知っているのかロバート! ロバート ・・・すまん、わからない。 氷枯裏 私が死霊術を研究している本当の理由・・・ 死者を生かすことができるならば、その逆もできるのではないか。 私は生と死をコントロールできる力を得たのです。 そして今、私は不死の力を手に入れる! 小雪 装備を変え登場 小雪 世迷言をほざくな、氷枯裏! ロバート 師団長?! 氷枯裏 待っていましたよ、渡月小雪。 貴女がここに来なければ、私の研究は完成しないのですから。 小雪 神の叡智を垣間見た程度で思い上がるな、人間よ。 いや・・・既に人間の理を捨てた愚かなる罪人よ! ロバート 師団長・・・貴女は一体・・・ 小雪 私はもう、君達の知る「師団長」ではない。 戦いに巻き込まれたくなければ、下がっていなさい。 ロバート 黒猫、とりあえずこっちに来い! ・・・とんでもない事が起こるぞ・・・ 黒猫 ・・・嫌だ。 気を溜める。 ロバート なんだって? 黒猫 コイツは、絶対にオレが倒す。 たとえ刺し違えても!! 爆裂波動 黒猫 小雪の前に出る 小雪 ・・・そうか。 では見せてもらおうか人間よ。 お前の力が・・人間の力がどれほどのものかを 氷枯裏 あなたにどれだけの事ができるか見せてもらいましょう・・・。 黒猫vs氷枯裏  黒猫 氷枯裏 ともに ブレス・速度かけて、黒猫は阿修羅の準備 黒猫 (名ゼリフ! MEの発動と同時に阿修羅で2人とも倒れる。 黒猫 これで・・・終わり・・・か・・・         黒猫 毒便 氷枯裏 まけ・・・ですか・・・ 神よ・・・我に祝福を・・・         氷枯裏 ログアウト ロバート なんで・・・こんな・・・ 師団長! 何故止めてくれなかったんですか! 貴女ならば・・・ 小雪 ならば、何故お前は何もしなかった? ロバート ・・・・・・! 小雪 ・・・人間の力、見せてもらったぞ。 小雪 蝶で消える ロバート 黒猫ォォーっ!         黒猫 ログアウト      【道化】 【暗転】 ------------------------------------------------------- 第6章 時空の分岐点【黒猫・渡月 小雪・セルヴィナ・神3】 ------------------------------------------------------- 黒猫 中央に板付き 【道化】 【溶明】 黒猫 う・・・真っ暗だ・・・ ここは・・・? 3人 どこからともなく登場し、黒猫を取り囲む 小雪 自分の肉体が滅んだこともわからぬか。 黒猫 師団長?! セル 人間とは実に愚かなものだな。 黒猫 あなたは・・・プロンテラの楽士? 藍莉 無理もない。肉体と魂が分かたれて、まだ間もないのだから。 黒猫 違う・・・姿は同じでも、師団長でも、楽士でもない。 一体誰なんだ?! ここはどこなんだ?! 小雪 うるさい奴だ。 セル 我が身を顧みればわかるだろう。 黒猫 ・・・そうか。アイツを倒して、死んだのか。 それじゃ、ここは地獄? 藍莉 勘違いしては困るな。ここは地獄などではない。 セル ましてや天国などというところでもない。 小雪 汝の行き先は、 藍莉 我らが決めるのだ。 黒猫 ・・・オレの、行き先? セル 我が名はウルド、過去を司る者。 汝の過去を見てきた。 黒猫 オレの過去・・・? セル 汝の身に起きた事、偽りなく語ってみせよ。 黒猫 オレは・・・ オレの村が、魔導士に襲われてしまった。 姉さんがいなくなって・・・家族がいなくなって・・・ 難民として、プロンテラにたどり着いた。 そして、騎士団に入隊し、第5師団第3分隊に配属され、 ・・・オレの村の近くで、魔導師を見つけた。 セル それまでの事に偽りがない事を認めよう。 セルヴィナ 蝶で退場→客席へ 小雪 我が名はヴェルダンディ、現在を司る者。 汝と共に時を見てきた。 黒猫 現在・・・ 小雪 汝が行なった事、偽りなく語ってみせよ。 黒猫 アイツは・・・魔導士氷枯裏は、 姉さんに呪いをかけ、オレ達を殺そうとしてきた。 でも・・・姉さんは、姉さんの心は生きていた。 助けを求めていたんだ・・・それなのに・・・ オレには、姉さんの命を奪うことしかできなかった。 それしか、方法が見つからなかったんだ・・・。 だからオレは、たとえ自分の命を落とすことになっても、 アイツをこの世から葬りたかった! 小雪 その想いに偽りがない事を認めよう。 小雪 蝶で退場→客席へ 藍莉 我が名はスクルド、未来を司る者。 汝、我の問いに答えよ。 魔導士氷枯裏は、汝の剣で倒れた。 その事に悔いはないか? 黒猫 姉さんの、村の皆の仇が取れたんだ。 ・・・悔いはない。 藍莉 ならば何故、未だ自責の念に囚われている? 黒猫 ・・・姉さんを、助けたかった。 オレはこの手で姉さんを殺してしまった・・・ それなのに姉さんは「ありがとう」って言ったんだ! オレが殺したのに・・・ 藍莉 救えなかったことを悔いている、ということか。 ならば、最後の問いだ。 汝、何故自ら命を落とした? 黒猫 そうしなければ、アイツは倒せなかった・・・ 藍莉 既に死者となった者達に報いる為、 生きている者の希望を奪ったか・・・ 黒猫 ・・・うりん! そうだ、うりんは・・・ 藍莉 我が見届けるのは汝の運命。 汝を取り巻く者達の運命は、また別の次元での話だ。 黒猫 ・・・側にいてくれ、って言われた。 でも・・・それよりも・・・ オレは氷枯裏を倒すことを選んだ。 決してうりんの言葉を裏切ろうとしたわけじゃない。 オレだって、本当は・・・ 黒猫 座り込む 藍莉 ・・・いいだろう。 小雪 愚かなる人間よ。 セル 審判は下った。 藍莉 我々は汝を認めよう。 黒猫 認める・・・? オレはこれからどこに・・・? 3人   主神・オーディンの御前に・・・ 【道化】 【暗転】 ------------------------------------------------------- エピローグ バルコニーにて【うりん・黒猫(客席)】 ------------------------------------------------------- うりん 中央に板付き 【道化】 【プロンテラ騎士団・バルコニー】 うりん ・・・黒猫・・・ 1人にしないでって、言ったのに・・・ 少しの間 うりん ・・・風? うりんの側に黒猫の装備が落ちる(クローキングでお願いします) うりん これは黒猫の・・・! 黒猫 うりん・・・側にいれなくてごめん・・・ でも、ずっと君を見守っているよ。 君のために、オレは戦うよ・・・ うりん ・・・側に、いて欲しかったの・・・ 魔導士とか、そんなことはどうだってよかった。 貴方に会えて、私・・・ 黒猫 うりん・・・どうか幸せに・・・ うりん 黒猫・・・また、会えるよね・・・? 少しの間 うりん 大丈夫。私はここにいるわ。 だから貴方も、頑張ってね。 いつかまた、会える時まで・・・ ───【einherjar】閉幕───